有識京人形師 槙野巧雲が
こだわりの視点で吟味した
五月人形を取り揃えております。
たくみ人形は、
京都西陣の地で昔ながらの
製法にこだわって、
お人形ひとつひとつ、
愛情を込めて作る人形工房です。
長年にわたり、
人形作りに情熱を傾けてきた、
たくみ人形の有職京人形師が、
直接お話を伺いながら、
五月人形選びを
お手伝いさせていただきますので、
お気軽にお問い合わせください。
五月人形ってどれも
同じように見えるんですけど?
京都の西陣というところで、永年にわたり、
京人形をつくり続けております、
たくみ人形の人形司、槙野巧雲と申します。
ご来店頂いたお客様に、
一番良く聞かれるのがこの質問です。
色々な広告を見ても、お店に見に行っても、
たくさんの五月人形が並んでいて、
値段も安いものから高いものまで様々で、
どれを選べばよいかわからない
という方がたくさんいらっしゃいます。
大切な坊ちゃんの幸せを願って飾る五月人形だからこそ、
安ければよいというものでもないし、
かといって高い買い物であることに違いはないし。
というお客様のお声は、
実際に息子を持つ親である私にもよくわかります。
これから五月人形の購入をお考えの皆様に、
私たちのお人形作りに対する考えや
五月人形についてお知らせさせていただくことで、
五月人形をお買い求めになる際の
ご参考にしていただければと思います。
色んな五月人形があるけど、
どれを買うのがいいのでしょうか?
このご質問は、ほんと多いです。
一般的には鎧や兜、
鎧を着たお人形を求められる方が多く、
一緒に飾り馬や虎、金太郎、桃太郎などの
お人形を添えられる場合もあります。
いずれにしても、お子様の健やかなご成長を見守る、
お守りとして、いつまでも大切にしていただけるような
お飾りを揃えられるのが良いと思います。
ひとつアドバイスさせて頂くなら、
台や屏風の豪華さだけで
判断されない方がいいと思います。
えてして台や屏風が豪華なお飾りほど
肝心の鎧・兜は貧相な場合が多いです。
主役はあくまでも鎧・兜やお人形ですので、
実際に手にとって見せてもらいながら、
色々と説明してくれるお店で
買われるのがいいと思います。
また、予算が決まっている場合、
同じ金額で鎧を買われるのと兜を買われるのとでは、
当然のことながら兜の方が
こだわった作りの良い兜が買えます。
良い五月人形を見分ける
ポイントは何ですか?
これも、お客様からよく聞かれる質問です。
おひなさまも鎧・兜も、
本当の作りの良さは、
後ろとか裏を見ればわかります。
そう言う部分にこそ、
作り手のこだわりが現れます。
大量生産品は、表面的には同じように見えても、
見えにくい部分(裏とか後ろ)で
手間を省いてあるわけです。
良い甲冑というのは、
見えないところにも一切手を抜かず、
丁寧に作られているものです。
例えば、兜(かぶと)なら、
鉢や吹き返し(正面から見て
左右に張り出した部分)の裏・
縅糸(おどしいと)の通し方・
小札(こざね・波打った板のこと)・
透かし彫りの精巧さなどに
その仕事ぶりがうかがえます。
弓太刀・屏風
残念ながら弓太刀・屏風にまでこだわっておられる人形屋さんは少ないのが現実です。私は、弓太刀や屏風が単なる付属品だとは考えていません。せっかく鎧や兜にこだわるのですから、この兜にはこの弓太刀が合うとか、この鎧には、この屏風が似合うとか、それぞれの飾りに合わせてコーディネートするのはもちろん、オリジナルの弓太刀や屏風も別注で作ってもらっています。
本仕立ての鎧
これぞ本物!という極めて精巧な作りの本仕立ての鎧です。大きさは30cmくらいの小さな鎧ですが、見るたびにほれぼれしてしまいます。 大きな鎧はその大きさで圧倒できますが、これだけ小さな鎧で見る者を圧倒するのは、その精巧な作りのせいです。まさに家宝物。小札(こざね)の大きさは1枚が1.9mm、そこに通っている糸は3mmで、小札の穴の数は13000個!(普通は3000~4000個くらい)。もう私が欲しくなります(笑)。本当の話、おひなさまでも一緒で、小さくて良い人形を作るのはすごく手間がかかるんです。よほど、こだわりを持った作り手でないと、ここまでは出来ません。小さくてもいつまでも大切に飾れる鎧をお求めの方には、ぴったりです。