雛人形辞典

西陣からの便り
2021年03月05日

2013年に製作した
「狆引き官女」です。

「平成の狆引き官女」とでも申しましょうか。。。

狆官女

「ナニコレ??」
と思わはった方も多いことでしょう!

保存状態のいい狆引き官女が非常に希少であり
このままではいつか風化する時が来る、
という危機感を持っていました。

幸いなことに
狆を作ってくれはる方との
出会いがあり、
やっとのことで「平成の狆引き官女」
を完成させることができたというわけです。

官女と狆の愛らしい表情、
何ともいえへん女性らしいしなやかな
色気と艶っぽさ。

宮中をお散歩させてはるところ。

何べん見てもいいワン!

2016年
灼熱地獄の真夏のとある日、
娘と二人でロケハンに出動したのも
愉快な思い出です(思い出したら笑う~)

お待たせしました。
「そもそも狆引き官女ってなに?」
の疑問にお答えしましょう!

江戸時代から大正の終わり頃まで
製作されていたといわれています。

徳川幕府五代将軍綱吉の時代、
狆はお座敷犬として飼われた
高級なお犬さまでした。

犬を安産のお守りと考え、
嫁いだ娘がめでたく赤ちゃんを授かり、
無事に安産を果たせますように…
という親の願いを狆引き官女に込めた
と考えられます。

ワンダフル!!

100年先に生きる人たちの目に
触れることが出来たら嬉しいなぁ。。

人形史に残るでしょうか??

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

 

西陣からの便り
2021年02月28日

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五月人形はいつからいつまで飾るの?

4月半ば頃から5月末頃まで長く飾ってお楽しみください。

梅雨に入る前のカラッとした湿気の少ない日に
お仕舞ください。

その際、防虫剤は厳禁です。
金物とが科学反応を起こし錆びの原因となりますので
ご注意を。。

 

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

 

雛人形辞典
2021年02月18日

18日(木)は二十四節気の「雨水」。

これから3月4日(木)頃までの半月間が
「雨水」にあたります。

「雨水」とは、
「降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期」
という意味です。

まだまだ寒い日も多いですが
雨水になると川や湖の氷も解け始め
水が動き土が潤い始めるため
春の訪れを感じられるようになってきます。

雛人形をいつから飾るという正式なルールはありませんが
雛祭りが厄を移したヒトガタを
川や海に流していた行事に由来することから
水が豊かになる「雨水」に雛人形を飾ると良縁に恵まれる
ともいわれています。

 

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

雛人形辞典
2021年01月22日

雛人形は可愛いお子さまの健やかなご成長を見守るお守り。

京雛は京都の「伝統的工芸品」に指定された工芸品です
雛人形を選ぶ際には下記の点をしっかり見極めることが大切です。

・裏や後ろも含めて工芸品らしい精緻で繊細な造りをしている
・佇まいが美しい
・お好みのお顔が選べる
・お衣裳の配色センスや雰囲気といった感性が合う
・造形美が美しい
・雛人形の造りについての説明がある
・男雛・女雛の組み合わせを替えることができる
・雛人形単体で美しい

雛人形(ひな人形)を選ぶ前にしておくこと

◇飾ろうと思う場所の寸法を測ってからお店に行くと
イメージしやすいかと思います。
横幅、奥行き、高さを計ってからご来店ください。

◇大体の予算を決める
ついつい目移りして予算以上の雛人形を
見てしまいがちです。

ご両親様やご家族でよく相談し、
大体の予算を決めてからお店に行くことが
効率よく雛人形選びをしていただく秘訣です。

 

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

 

 

雛人形辞典
2020年10月03日

まず最初に雛人形を赤ちゃんに触れさせてあげてください。
触れることでおひなさまが災厄を引き受けてくださるのです。

まさにご家族の願いの集大成です。

又、雛人形は赤ちゃんの幸せの未来予想図であり、
毎年飾ったり仕舞ったりを積み重ねることで願いを叶える
お守りでもあります。

ひな祭りはお家の中で行う小さなお祭り。
お供えものを用意し、お雛さまにお供えしましょう。

京都では、和菓子店で引千切(ひちぎり)を求めて
お供えします。

ひちぎり2

引千切とは、引きちぎったような形状が特徴で
宮中ではたくさんのお菓子を作るため、
丸める手間を省くためにこのような形になった
と言われています。

又真珠を抱くあこや貝に似た形をしていることから
女性を象徴したお菓子であるとも考えられます。

いずれにしろ京都以外の地域では見かけることのない
典型的な雛菓子です。

又、お祝いに欠かせないのがご馳走ですよね、、、
ちらし寿司や手毬寿司、ハマグリのお吸い物、シジミの炊いたん、
菜の花のお浸しなど、季節の食材を使って
我が家のお雛まつりを自由にアレンジしてください。

ご両親や友人、ご親戚や同僚など親しい方をお呼びしてお祝いしたいものです。

親しい人達と一緒に
赤ちゃんの健やかな成長と幸せを願う
ひな祭り。

もちろん女性のためのお祭りでもあります。

雛人形と共に桃の花や菜の花を飾って
桃の節句を楽しく自由に演出してください。

 

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

 

雛人形辞典
2020年09月26日

親王飾りや段飾りのお人形それぞれについて
ご説明します。

◇男雛・女雛

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一対で親王といいます。

お内裏様という呼び名もありますが
それは天皇の住まいである御所(皇居)を
内裏といった名残であり、
親王飾りは天皇・皇后の婚礼の様子を模したものと
いわれています。

◇三人官女

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女雛のお輿入れの際に一緒に参内し、
親王のお世話をする女官です。
段飾りの二段目におられることから
位の高い身分であったと思います。
普段の雑務の他、女雛の教育係としての
お役目もあったのではないでしょうか、、、

真ん中で座っている官女は眉を剃り
お歯黒で歯を黒く塗っていることから
既婚者であり一番の年長者であることが
わかります。

手に持つ小道具は向かって左から、
提子(ひさげ)、嶋台、長柄の銚子
で京都の官女には昔からこの小道具を持たせます。

写真の三人官女は「白い官女」で
京都独特のお姿です。

打掛を脱いだワーキングスタイルの官女さんたちですね、、、

◇五人囃子

るると五人囃子

能楽の囃子方を象った五人の少年演奏家たち。
髪型もおかっぱ頭です。

笛や太鼓、謡(うたい)で音楽を担当し
親王さまの婚礼を盛り上げたと思われます。

平安時代のジャニーズのような存在感ですね!

◇随身(ずいじん)

男雛からみて左手が年配の左大臣、
位の高い左を守っています。

右手には若々しい右大臣、
明るい色の袍(ほう)を着ていますね、、、

小道具に弓矢を持っていますが
来ている装束の色からは
宮廷を警護する位の高い武官であると思われます。

◇仕丁(じちょう)

るると 仕丁

仕丁というのは、親王の周りで雑用をこなす人達です。
雛段に登場する人物の中ではやや位は低くなります。
ほうきやちり取り、熊手を持ってお掃除するいでたちにも
愛嬌がありますね、、、
唯一の庶民出身であることも大きな特徴。
泣き顔、怒り顔、笑い顔とそれぞれ表情豊かです。
何事にも動じないのが美徳とされた宮中で、
泣いたり笑ったり、怒ったり。
人間味を感じさせるところも
仕丁の大きな魅力です!!

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

雛人形辞典
2020年09月24日

女の子のすこやかな成長と幸せを願い、
誕生をお祝いするひな祭り。
その雛祭りに飾る雛人形には、様々なお人形やお道具がたくさんあります。
男雛と女雛は左右どちらに並べればよいか、
お人形の持つ小道具や燭台、桜橘などのお飾りはどこに置けばよいかなど、
雛人形の飾り方や飾る際のポイントについてご紹介します。

◇親王飾りの飾り方

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雛人形を飾る場所や収納スペースから
親王飾りにされる方が圧倒的に多くなりました。
男女一対の雛人形のみを飾るお飾りで、
室町時代まではこの親王飾りが主流でした。

さて、雛人形を飾る時、男雛は向かって右にかざりますか? 
それとも左に飾りますか?

古代中国の思想に「天子南面す」という言葉があります。
それにより、京都御所の紫宸殿も南向きに建っています。

天皇が紫宸殿の高御座(たかみくら)に南を向いてお立ちになると
左が東になります。

東は日出る最高の方位ということで、尊いとされますので、
左に天皇様、右に皇后様という位置で立たれるわけです。

そのお姿をこちらから見ますと、
向かって右に天皇様、左に皇后様という並びになりますね。

この並びが、江戸時代から大正年間頃までは雛人形の伝統的な飾りつけ方でした。

しかし、昭和天皇の即位の際、皇室が導入した西洋式の儀礼に基づき
立ち位置が逆になられました。

この時のお姿を参考にした東京の人形業界がお雛さまの飾り位置も逆に置き換え、
普及したといわれています。

しかしながら弊店では昔の伝統的な習いのまま、
「日出る尊い東の方位、向かって右に男雛、左に女雛」
を飾り付けています。

屏風がある場合は親王の後ろに立てかけ、
お二人の左右の両端にぼんぼりや燭台(しょくだい)を並べます。
男雛の右手には杓(しゃく)を持たせ、
太刀がある場合は左腰に差します。
女雛の両手には檜扇を乗せましょう。

お花を飾る場合、
男雛の右手前に桜や紅梅を、女雛の左手前に橘や白梅を置きます。

◇三段飾りの飾り方

三段飾り

先ず段を組み立て、毛氈を敷きます。
下から順に左右の出幅を見ながら均等に敷いていきます。
その際、折りしわがあれば蒸気を当てて(やけどに気をつけてください)
伸ばして頂くとすっきり美しくなります。

一番上の段に屏風と燭台を並べます。
折れ目の角度が均一になるように置くのがポイントです。
屏風の前に親王のお二人を飾ってください。

二段目には三人官女を飾りましょう。
真ん中に座り姿の官女、
両端は人形が一歩踏み出している方の足が外側に来るように並べてください。
小道具の順番は左から堤子、嶋台、長柄の銚子を持たせます。

一番下の段には婚礼道具を飾ります。
順番は向かって左から、お駕籠、重箱、牛車の場合が多いですが
お輿入れ道具を飾る場合もありますので、
説明書に従ってお飾りください。

桜橘を飾る時には、親王の横かお道具の横か
見栄えとスペースを考慮して飾る場所を
決めていただければいいです。

◇七段飾りの飾り方

七段飾り

二段目までは三段飾りの飾り方と同じです。

三段目には五人囃子を飾ります。
並べ方は向かって左から座り、立ち、立ち、座り、座りの順で
それぞれ小道具は、太鼓、大鼓(おおかわ)、小鼓(こつづみ)、笛、謡(うたい)
の順番になります。
太鼓には太鼓台とばちが付き、
鼓、笛はそれぞれ手に持たせ、
謡には扇を持たせましょう。

四段目には随身(ずいしん)を飾ります。
向かって右が左大臣で黒い衣装のお爺さん、
向かって左は右大臣で黄丹色の衣装を着た若いお人形です。
その二人の間には膳揃、菱餅を飾ります。

五段目の両端に左近の桜、右近の橘を飾り、
その間に仕丁を飾ります。
向かって左から順に泣き、怒り、笑いの順に並べましょう。
小道具はそれぞれ熊手、ちり取り、ほうきの順番です。

六段目には婚礼道具を飾ります。
向かって左から順に箪笥、長持、火鉢、お針箱、鏡台、台子(お茶のお道具)を並べます。

最後七段目にはお輿入れ道具です。
向かって左からお駕籠、重箱、牛車の順にお飾りください。

◇雛人形を飾る際、順番はあるの?

段飾りの場合、飾る時は必ず最上段のものから順に飾っていきましょう。
下段から飾った場合、うっかり上の段の人形やお道具を落としてしまった際に、
下段の人形が一緒に転げ落ちたり傷ついて壊れてしまう恐れがあるからです。
手袋をしてお人形を汚さないように、
上の段から丁寧に並べてください。

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

雛人形辞典
2020年09月23日

◇木目込みと衣装着の雛人形の違いについて。

衣装着

  [弊店のお雛さま、たくみの京雛]

弊店が制作する「京雛」は
京都の「伝統的工芸品」に指定されています。

木目込みは「江戸木目込み」といって
関東の「伝統的工芸品」です。

大きな違いはその製法です。

弊店の京雛は、、、
①桐の木を使って芯になる胴体を作る=胴組み
②裂地を選び、柄がきっちり合うよう型紙を当て裁断する=裂地の裁断
③裁断した裂地に和紙で裏打ちして(袋張り)約300くらいある衣装の細かい部分を仕立てていく。
④胴体に綿を巻いたり木毛(もくめん)を詰めて肉付けする。
⑤そこに仕立てた衣装を一枚づつ着せ付けていく。
⑥さらに指の入らないわずかな隙間にまで綿や木毛を入れて造形美を微調整する。
⑦着せ付けが終わると、開いたままの腕を腕折り(かいなおり)し、
 槙野巧雲独自の佇まいの美しいお雛さまが出来上がる。
⑥お顔、手足、小道具をつける。
⑥お姫さまは十二単衣、お殿さまは衣冠束帯の衣装を身に付けている。

木目込みの雛人形は、、、
①木の粉を糊と混ぜ合わせて型を作る。
②できた型に切り込みの線を入れる。
③切り込んだ線に生地をはさみ込んでいく。(木目込んでいく)
④お顔、手足をつける。
⑤お姫さまお殿さま共に、平面的な生地を貼り付けたような衣装になっている。

木目込みの人形は製作キットが売られています。
素人の方でも比較的簡単にできるので、
趣味で作ってはる方もたくさんいはります。
教室もあったりしますしね、、、

一般的に短時間で製作できるので大量生産がしやすいという特徴もあり、
使う生地の分量も少なくてすみます。
かたや、省スペースで飾れるメリットも、、、

衣装着の雛人形は十二単にみられる、
重ね着のお衣裳が特徴的です。

製法が全く違うので雛人形選びの参考にしてください。

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人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

雛人形辞典
2020年09月22日

雛人形には様々な種類があります。

一般的に雛人形と聞くと、
お人形と道具がたくさん並んだ
豪華な雛段を連想される方も多いことでしょう。

ここでは雛人形の種類についてご説明いたします。

◇親王飾り(平飾り)

・天皇・皇后を模した男雛・女雛一対のお人形を飾る。

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◇三段飾り

・親王飾りに三人官女が加わった五人のお人形の三段飾り。

三段飾り

◇七段飾り

・親王・三人官女・五人囃子・随身・仕丁の計十五人のお人形を飾る
七段飾り。

七段飾り

◇立雛

・立ち姿のお雛さまを「立雛」といいます。
雛人形のルーツをたどっていくと
平安時代に貴族の幼児に代わり厄災を受けたとされる男女のお人形にたどり着きます。
「天児(あまがつ)」「這子(ほうこ)」といい、
後に貴族の女性が着物の端切れで豪華な衣装を着せるようになりました。
これが雛人形の原型で、その姿は立雛であったといわれています。
古来より存在する伝統的な形ですので
初節句のお祝いにしても全く問題はありません。

即位の礼の際の天皇・皇后さまのお姿のようですね。

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といったお飾りの仕方があります。
(他にも二段飾りや五段飾りなどもあります。)

飾りの違いによって、
お人形以外にもお道具(菱餅、三宝、雪洞(ぼんぼり)、
牛車、お籠(かご)、重箱、行器(ほがい)、貝桶など)
を一緒に飾ります。

今から30年くらい前までは七段飾りが主流でしたが
ここ最近は住宅事情や核家族化によって
親王飾りにされる方が大半です。

段数が増えるにつれて
豪華さは増しますが
飾るスペースや収納スペースも多く必要
になりますので
その辺りも考慮してお選びください。

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

雛人形辞典
2020年01月22日

雛人形のお役目

雛人形を赤ちゃんに触れさせてあげてください。

罪や穢れを移して川や海に流していた形代(かたしろ)
から発展した雛人形に触れることで
身代わりとなって災厄を引き受けてくださるという
ご家族の願いの集大成です。

雛人形は赤ちゃんの幸せの未来予想図であり、
毎年飾ったり仕舞ったりを積み重ねることで願いを叶える
お守りでもあります。

 

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

 

願いのままにかたちをつくる「お誂え専門の京ひな人形工房」です。私たちはおひとりおひとりのお客さまの想いをお聞きしてから、お雛さまをつくり始めます。
どんな願いを込めたものにしたいのか、どんな想いがそこにあるのか。京都西陣にある、昔ながらのひな人形工房に、お客さまの声をどうぞお聞かせください。