雛人形の選び方
2021年01月22日

雛人形は可愛いお子さまの健やかなご成長を見守るお守り。

京雛は京都の「伝統的工芸品」に指定された工芸品です
雛人形を選ぶ際には下記の点をしっかり見極めることが大切です。

・裏や後ろも含めて工芸品らしい精緻で繊細な造りをしている
・佇まいが美しい
・お好みのお顔が選べる
・お衣裳の配色センスや雰囲気といった感性が合う
・造形美が美しい
・雛人形の造りについての説明がある
・男雛・女雛の組み合わせを替えることができる
・雛人形単体で美しい

雛人形(ひな人形)を選ぶ前にしておくこと

◇飾ろうと思う場所の寸法を測ってからお店に行くと
イメージしやすいかと思います。
横幅、奥行き、高さを計ってからご来店ください。

◇大体の予算を決める
ついつい目移りして予算以上の雛人形を
見てしまいがちです。

ご両親様やご家族でよく相談し、
大体の予算を決めてからお店に行くことが
効率よく雛人形選びをしていただく秘訣です。

 

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

 

 

雛人形の選び方
2020年09月22日

雛人形には様々な種類があります。

一般的に雛人形と聞くと、
お人形と道具がたくさん並んだ
豪華な雛段を連想される方も多いことでしょう。

ここでは雛人形の種類についてご説明いたします。

◇親王飾り(平飾り)

・天皇・皇后を模した男雛・女雛一対のお人形を飾る。

IMG_3436

◇三段飾り

・親王飾りに三人官女が加わった五人のお人形の三段飾り。

三段飾り

◇七段飾り

・親王・三人官女・五人囃子・随身・仕丁の計十五人のお人形を飾る
七段飾り。

七段飾り

◇立雛

・立ち姿のお雛さまを「立雛」といいます。
雛人形のルーツをたどっていくと
平安時代に貴族の幼児に代わり厄災を受けたとされる男女のお人形にたどり着きます。
「天児(あまがつ)」「這子(ほうこ)」といい、
後に貴族の女性が着物の端切れで豪華な衣装を着せるようになりました。
これが雛人形の原型で、その姿は立雛であったといわれています。
古来より存在する伝統的な形ですので
初節句のお祝いにしても全く問題はありません。

即位の礼の際の天皇・皇后さまのお姿のようですね。

IMG_5299

といったお飾りの仕方があります。
(他にも二段飾りや五段飾りなどもあります。)

飾りの違いによって、
お人形以外にもお道具(菱餅、三宝、雪洞(ぼんぼり)、
牛車、お籠(かご)、重箱、行器(ほがい)、貝桶など)
を一緒に飾ります。

今から30年くらい前までは七段飾りが主流でしたが
ここ最近は住宅事情や核家族化によって
親王飾りにされる方が大半です。

段数が増えるにつれて
豪華さは増しますが
飾るスペースや収納スペースも多く必要
になりますので
その辺りも考慮してお選びください。

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

雛人形の選び方
2019年11月15日

「関東雛と京雛の違いは?」
とか
「雛人形の並べ方」
とか
「お内裏様とお雛さまは左右どちらに飾るの?」
とか
「男雛・女雛の並べ方」
とか
雛人形の並べ方についてよくご質問いただきます。

先日の「即位礼正殿の儀」での高御座・御帳台は
向かって左に天皇陛下、右に雅子さまでしたね、、、

高御座2

昭和天皇の即位礼から、
西洋に倣(なら)って現在の並び方になったということです。

それ以来、東京の雛人形屋さんが西洋式を取り入れ
向かって左に男雛、右に女雛を飾るようになりました。

しかしながら
京都は都が京都にあった時の倣い(ならい)のまま
向かって右に男雛、左に女雛を飾ります。

それは京都御所の紫宸殿が南向きに建っているので
向かって右が東になり、日が昇る方角ということで
位が高いと考えられていたからです。

令和即位礼の高御座(たかみくら)御帳台(みちょうだい)
の天皇陛下と雅子さまの並び方を見て、
「うちのお雛さまと反対や! なんでかな?」
と思わはった方も多いのではないでしょうか、、、

「関東雛は向かって左に男雛、右に女雛」
「京雛は向かって右に男雛、左に女雛」
を飾るようになったのは、昭和天皇の即位礼以降のことです。

関東と京都の雛人形にも文化の違いが表れてるって
おもしろいですね!

今回の即位礼で再認識できた出来事でした。

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

 

西陣からの便り
2017年11月04日

秋深まる京都からお送りする、女将の直伝シリーズ其の四・・・
「有職雛」とは?

皆さま、こんにちは。

またまた女将の奥の深~い直伝シリーズです。

今回は、人形業界でやたら頻繁に使われる「有職雛」とは、一体何ぞや??
という疑問にお答えいたします。

先ず、「有職雛」は「ゆうそくびな」と読みます。

「有職」とは、公家社会のさまざまな決まり事を指す言葉で、
「有職雛」は、お公家さんの着る装束を正しく考証して
作られた雛人形のことをいいます。

お公家さんたちの装束は、身分や年齢、季節によって違うので、
これに合わせて裂(きれ)を選び、雛人形の背丈に合った文様を
人形用に別織りにして衣装に仕立てます。

「有職雛」の男雛は公式な儀式で着用される衣冠束帯(いかんそくたい)、
女雛は十二単(じゅうにひとえ)を着用していることが多いです。

いかがでしょうか、今回は単純明快な答えに
さぞかしご満足いただけたことでしょう笑

女将の直伝シリーズ、まだまだ続きますよう~

次回もどうぞお楽しみに!!

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

雛人形の選び方
2017年06月23日

雛人形の衣装は色・文様・素材と様々な種類があり、
日本の伝統と美意識が息づく優雅なものです。
男雛は実直で凛とした雰囲気を、女雛はたおやかで清楚な雰囲気を
醸し出しています。
気に入った衣装を纏った雛人形は、
お子様とのよりいっそうの想い出になることでしょう。

◇雛人形の衣装はいつの時代のもの?

雛人形の衣装は京都に都があった
平安時代の宮中の衣装を模したものです。
平安時代は国風文化が盛んになった時代で、
日本の服飾技術が飛躍的に向上した時代でもありました。
平安時代より変わらない、雅な文化が表現されています。

◇京雛の衣装について

京雛の衣装は男雛は束帯、女雛は十二単の衣装を着ています。
平安時代の貴族が着用していたそのままを忠実に再現しており
かさねの色目に代表される色使いや繊細な仕立て、
着せ付け方法など有職故実に基づいた装束を着ているのが特徴です。

◇衣装は手作りしているの?

雛人形の衣装はすべて細やかな手作りです。
裂地選びから行い、
伝統的な色合いや紋様、西陣の袋帯など極上の生地を使用し、
一つひとつの人形に美意識と熟練の職人の技を込めて手作りします。

◇衣装の素材は?

衣装の素材の織物は
ポリエステルなどの化学繊維を使用しているものから
総正絹の糸で織っているものまで様々です。
化学繊維で作られた衣装と総正絹の衣装との見分け方は難しく
織物屋さんでも判別が難しいとよくいわれます。
違和感ない自然な艶があるかどうか、ご自身の審美眼で見分ける、
又は実際の織物の手触りで判断するしかありません。

◇衣装に流行はあるの?

昔は男雛は黒か青色系、女雛は赤色といったものがほとんどでした。
現代では、部屋の雰囲気やインテリアとの調和といった
コーディネート面も考慮されています。
又、配色センスが活きるのが衣装着の雛人形の面白さでもあります。
流行が変わるといったことは特にありません。
お好みの柄やお色目の雛人形をお選びください。

◇おすすめのお衣裳は?

たくみ人形では、裂地選びから配色、かさねの色目の選択、男雛と女雛とのお衣裳のバランスなど
きめ細やかな配慮で一つひとつのお雛さまをお誂えしています。
仕上がりが気に入らないお雛さまを店頭に並べることはありません。
お好きな色、文様、雰囲気で楽しく安心してお選びいただければと思います。

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

雛人形の選び方
2016年01月06日

お雛さまの芯になる部分のことを「胴」といいます。

うちの工房では、全てのお雛さまに

桐の木を使った「桐胴」を使っていますが、

日本中の大半の雛人形には、稲わらを束ねた「藁(わら)胴」が

使われています。

(詳しくは、ホームページの「京ひな人形へのこだわり」を見てください。)

「わら胴」の最大の欠点は、「タバコシバンムシ」という、

わらの中にいる虫が雛人形の胴を食うてしまう

おそれがあるということです。

ダニもわきますしね、、、

最近では、畳の材料の「い草に似せた化学製品胴」

みたいなものを使うお店も出てきましたが、

(そもそも化学製品胴って何??)

いずれも、型崩れを起こしやすいという欠点があります。

「そんなん、気持ち悪いし、いやや! ほんまかいな?」・・・

と思われる方は、

「日本人形協会」という、人形関連業者の集まる

日本最大の組織が毎月発行する業界誌 

「にんぎょう日本 2010年9月号」に 

「わら胴に虫が発生する被害について」の記事が

掲載されましたので、参考になさってください。

「わら胴に虫が発生する被害について」は

下記のファイルをクリックしてくださいね。

____ 2021_1_17____________

昔から、いいお雛さまには、必ず「桐胴」が使われていました!

いつの日にか、「桐胴」が 

日本中の雛人形のスタンダードになる日が

くればいいですね!!

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

雛人形の選び方
2013年01月18日

おひなさまの芯になる部分の事を「胴」といいます。

うちの工房では、桐の木を使った「桐胴」を使ってますが、

日本中の大半の雛人形には、稲わらを束ねた「藁(わら)胴」が

使われています。(詳しくはホームページを見て下さい。)

「わら胴」の最大の欠点は、「タバコシバンムシ」という、

わらの中にいる虫が雛人形の胴を食うてしまう

おそれがあるということです。

「そんなん、気持ち悪い!ほんまかいな?」・・・

と思われる方は、

「日本人形協会」という、人形関連業者の集まる

日本最大の組織が毎月発行する業界誌 

「にんぎょう日本 2010年9月号」に 

「わら胴に虫が発生する被害について」の記事が

掲載されましたので、参考になさってください。

「わら胴に虫が発生する被害について」は

下記のファイルをクリックしてくださいね。

____ 2021_1_17____________

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

 
雛人形の選び方
2013年01月15日

おひなさまの着ている十二単衣の仕立てについて
よく お客様にご質問いただきます。

「雛人形って、ほんまに十二単着てるんですか?」

うちの工房のお雛さまの衣装は全て、
本物の十二単と同じく、
衽(おくみ)、前身頃、後ろ見頃をそれぞれ2枚ずつ、
合計6枚で仕立てています。(6枚はぎ仕立て)

三枚はぎ
6枚はぎ仕立て(たくみ作)

こうすることで、十二単衣本来のきれいな曲線や質感が
出せるからです。

昔、大量生産、大量消費の時代には、今より子どもの数も多く
雛人形も、全国的に「どんなもんでも 作ったら売れる」
ような時代でした。

そやし、背縫いもない、3枚しか縫ってないような(3枚はぎ仕立て)
手間を省いた雛人形でも 十分通用したんです。

6枚はぎ
3枚はぎ仕立て(参考写真)

でも、時代は変わってこの少子化。
世の中本物志向の時代。

当然 お客様はより本物を求められますし、
職人としてプロとして、
「どうしたら、今日よりもっと きれいなおひなさまに
仕上げることができるやろう。。。」
と日々こだわり続ける気持ちはあって当たり前やと思います。

そのためには、手を動かす労をいとわへんのが
「職人魂」いうもんです(かっこいい!)
「6枚はぎ仕立て」にこだわることは、
手間はかかっても、おひなさまを
美しく仕上げるためには絶対はずせへん、職人技です!!

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

願いのままにかたちをつくる「お誂え専門の京ひな人形工房」です。私たちはおひとりおひとりのお客さまの想いをお聞きしてから、お雛さまをつくり始めます。
どんな願いを込めたものにしたいのか、どんな想いがそこにあるのか。京都西陣にある、昔ながらのひな人形工房に、お客さまの声をどうぞお聞かせください。