工房便り
蝉が鳴いてる。暑い!
扇風機が売り切れてるとか・・・
今年の夏も酷暑の予感。
奈良 春日大社の宝物殿に展示してある
国宝「赤糸縅(おどし)の大鎧」は、1年に及ぶ保存修理が無事終わり、
それを記念して、7月31日まで、「春日大社の鎧と刀」の
名品の特別展示が行われています。
それに併せて、「見て!触れて!感じる!鎧講座」
がありました。
鎧の歴史や鑑賞の仕方、着方をわかりやすく解説していただき
4時間があっという間に過ぎました。
その後、宝物殿に移動し、修理・クリーニングの終わった
「赤糸縅の大鎧」とご対面。
やっぱり、「美しい~」のひとこと。。。
そのあまりのきれいさに圧倒されました!
最後まで展示ケースの前から離れなかったのは、
言うまでもありません(笑)
前回同様、ちゃんと雀の数も数えてきましたよ・・・
一羽ずつ、全部姿が違うんですから驚きです。
学芸員の方のお話を伺うこともでき、初めて知る大鎧の奥深さに
感動しました。
行ってよかった。。。
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今年も半分過ぎました。
早や梅雨明け?と思えるような暑い毎日です。
さて、「京都人の京都知らず」とよく言いますが、
恥ずかしながら、この前初めて、「修学院離宮」を参観
させてもろてきました。
後水尾上皇の山荘として造営され
下離宮、中離宮、上離宮に分かれていて、
総面積54万5千㎡もあるんですよ。
比叡山、東山、北山の山並みを借景に田んぼや
市内の街並みまでをも景色に取り入れた雄大な
スケールに、只々感嘆するばかり・・・
案内役の方を先頭に、約1時間30分かけて参観させて
いただきました。
いやぁ~素晴らしかった!想像してた以上です。
「 いろんなかわいい形の灯篭」
「寿月観」
天下の三棚の一つ「霞棚」
「一二三(ひふみ)石」
「楓(かえで)橋」
もっともっとお見せしたいんですが、ここに載せきれない!笑
聞けば、ご一緒させていただいたOさんは、幾度となく
来られているとのこと・・・まさに京都通、勉強しんかて
京都検定2級、楽々合格しはった実力に納得です。
くわしく解説していただいたおかげでツウの見方ができました。
お誘いいただいたOさんに感謝!!
みなさ~ん、修学院離宮は、京都観光に絶対外せない
ポイントですよ~
但し、事前申し込みが必要な上、抽選になりますので、
ご注意を・・・
しばし、お公家さん気分に浸ったわたし、でした。
次は「桂離宮」だぁ~~
「離宮マニア」になりそう・・・笑
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洗濯物を外に干すべきか、中に干すべきか、
決断に迫られる毎日です(笑)
ブログを自主休稿(?)してる間に、すっかり季節が
代わってしまいました。
さて今年も先日、関東方面のお人形屋さんの展示会に
行ってきました。
現在のスカイツリーです。
完成まであと1年。
ちょうど一年前のスカイツリー
今年はちょっと空いた時間に初めて浅草寺に行くことが
できました。
五重塔
修学旅行生に混じって
気分はしっかり“お上りさん”
やし・・・
でも、テレビでしか見たことなかった仲見世通りを歩くうち、
テンション上がって、気分はすっかり江戸っ子だい!(笑)
舟和の芋ようかんを買っちゃったのは言うまでも
ねぇってことよぉ!(笑)
もうちょっとゆっくり参拝したかったなぁ~
明日からはいよいよ、うちの工房の
「2012年度 新作雛人形展示会」が始まります。
今年も可愛らしいおひなさまが勢揃い!
たぁ~んとお客さんが来てくれはったらうれしいな。。。
雨降りませんように・・・
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12か月が色を取り合えば、緑はすんなり5月のものだろう。
「詩人やわぁ~ 惚れ惚れするわぁ~」
いぇいぇ、わたしが考えたのではありません。
(当たり前か。。。)
5月1日の朝日新聞 「天声人語」から拝借させて
いただいちゃいました!
こんな素敵に表現できる感性の人って、すごいわぁ~
わたしなんかせいぜい、ありきたりに
「新緑のきれいな季節になりました。」やもんなぁ~^^;
欠しぃ。。。(笑)
さて、今年もたくさんのええご縁をいただき、
おひなさまや五月人形を無事お手元にお届けすることが
できました。
3月の震災は、初節句という節目のお祝いごとを、
きちんと祝ってあげたいと思われるお気持ちが
自然と後ろ向きになるような出来事やったと思います。
「でもこういう時だからこそ尚、お人形さんに守ってもらいたい、
と思って伺いました。」
とおっしゃってご来店いただくお客様や、
「こいのぼりを見てると元気づけられますよね!」
とおっしゃるお客様など、
こういう状況下に
ほんのちょっとでも、ご家族の絆を深めたり、
元気を与えるお手伝いができるのは、
ほんまに幸せなことやと、改めて思います。
みなさん、ほんとうにありがとうございました!!
たくみは9日までお休みを頂戴し、10日より営業させて
いただきます。
6月の「2012年 新作雛人形展示会」に向け、
おひなさまの製作に励みます。
乞うご期待!
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今日から4月。
桜の開花宣言の出た京都は、朝から気持ちのいいお天気、
入学式日和となりました。
春ですねぇ、一気に春が来た!
ぽかぽかあったかいこんな日は、
家の中にいるのがもったいなくなりますね!
さて、大震災で被災された方のおられる避難所の小学校に
鯉のぼりを上げる「鯉のぼりプロジェクト」が始動しました。
子供たちにこの苦難を乗り越えて希望を持ってほしい
という願いを込めて、希望の象徴である鯉のぼりを
200箇所の避難所に上げようというものです。
ユニセフやセーブザチルドレン等の協力もいただいたり、
「鯉のぼりボランティア」の方を募って掲揚のお手伝いを
していただいたりするそうです。
子供たちの目に映る鯉のぼりは、去年までのものとは
全く違って見えるのかも・・・複雑です。
大空に泳ぐ鯉のぼりを見て、ほんの一瞬でも心を
解放してもらえれば。。。
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3月ももうすぐ終わろうというのに、寒い日が
続いてますねぇ~
今日も雪がちらついていました。
京都でもこんなに寒いのに、東北はいかばかりかと・・・
さて今年は、こいのぼりのお品揃えを見直しました!
鯉のぼりの生地は大きく分けてナイロン製、ポリエステル製
の二つに分かれます。
ナイロン製は安価ですが雨に弱く、だいたい2~3年で
色が褪せてしまうといわれています。
残念ながら、縫製も荒っぽいものが多いです。
それに対して最近は、ポリエステル製で撥水加工したものが
主流になっており、発色が非常にきれいで、しなやか、
雨濡れや汚れにも強いという特徴があります。
ただ、どうしてもナイロン製のこいのぼりに比べますと、
お値段はそれなりにしてしまいますが、長い目で見ますと、
その違いは一目瞭然です。
日本中にこいのぼりのメーカーさんは大体14社くらい
あります。
色々な鯉のぼりを見比べた結果、「これしかない!」と
わたしが惚れ込んだこいのぼり、1種類だけを
お取扱いさせていただくことに決めました。
自信を持っておすすめできる
わたしが欲しくなるこいのぼり・・・
惚れ惚れするほどきれいです。
ずっと見ていて飽きないです。
抱きしめて寝たくなります(笑)
さわやかな五月の風に泳ぐ姿を想像するだけで
気持ちが晴れ晴れしてきます!
「どんなんかなぁ~」
「いっぺん、見てみたいなぁ~」
と思われたお客様は、ご来店の上、お確かめ下さい(笑)
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テレビコマーシャルの大半がACに切り替わって
いますね。
これには賛否両論あるようですが、
実は弊店も、本来なら毎週、五月人形の新聞広告をしている
時期ですが、今は自粛させていただいております。
お子様やお孫様の節目のお祝いごとはきっちり祝って
あげたいと思われるお客様も もちろんたくさんいらっしゃい
ますし、そのお気持ちにお応えするべく、五月人形は
例年通り展示させていただいておりますが、
大々的に広告するのはいかがなものかと考えて、
差し控えさせていただいている状況です。
どうかその点、ご理解いただけましたら大変うれしいです。
ご来店お待ちいたしております!
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震災で未だに家族の安否がわからず、
救助を只ひたすらじっと待つことももどかしくて
危険を顧みず、ご自分の足でがれきの中を捜しまわって
おられる方のお姿がテレビに映し出されています。
いてもたってもいられないお気持ち、痛いほどよく
わかります。
わたしでも絶対そうします。
狂ったように捜しまわります。
待つことしかできないなんて、辛すぎます。
東北のあの辺りは、漁師さんや農家の方やら、山でお仕事
されてる方も多いでしょうし、普段はみなさん、
たくましく、頑健であろうおじいちゃんやお父さんが
人目もはばからず、男泣きされる姿を目の当たりにすると
気の毒過ぎて・・・そこへ、追い打ちをかけるように
原発の恐怖。
まさに、精神の極限状態であろうことが想像できます。
でも、そんな中でも、支給されたおにぎり1個を
「ありがたいことです!」
と言って受け取られている姿を見ると、
極限状態で感じる究極の幸せって、もしかしたら
こういうもんなんかな・・・
と考えさせられてしまいました。
ドラえもん募金してきました。
チャリティー募金にも行こうと思います。
今できることは義援金という形の支援でしかありませんが
長い目で、できることを考えて行こうと思っています。
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未曾有の大震災。
実は11日のあの時間、わたしは避けられない所用で
東京にいました。
帰りの新幹線に乗るために、東京駅目指して山手線に
乗り、「田端」に着いて数秒後、突然「ガタン!」と
車体が大きく揺れました。
その後どんどん揺れが激しくなり、立ってるのもやっとなくらい・・・
ほんまに怖かったです。
何が起こったのか全くわからず、本気で死ぬかと思いました。
あんな地震の揺れ初めてです。
帰宅難民になってしまったわたしは、
その晩、近くの小学校の避難所でお世話になり、寒さと余震で
寝られない夜を一晩過ごしました。
次の日やっとの思いで京都にたどり着いた時は、
心底ほっとして、一気に疲れが・・・
さっきまでの東京の混乱ぶりが嘘みたいに、
京都はあまりにしら~っとしていて、
遠い外国から帰って来たかのような錯覚さえ覚えました。
「本来、いる可能性の少ない東京で、ありえない地震を
経験したわたしは、歴史を体感する女やわぁ~」
とか強がり言いながら、
今東北地方で起こってることが絶対にひと事ではない!
ということを身を以て経験できた一日でした。
直面しておられる惨状を考えたとき、
いつも通りの生活をすることがはばかられてしまいます。
電気もガスも水も如何に使いたい放題使っていたか、
如何に毎日快適過ぎる生活を送っていたか・・・
反省させられます。
自分に何ができるのか、今するべきことは何か、
一人一人がよく考えて行動せんとあきませんね。
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先日おひなさまをお届けした村上開新堂様。
京都で一番古いと言われる、老舗の洋菓子屋さんです。
扉を開けると、昔のままのレトロな店内の光景が、
タイムスリップしたかのようにいきなり現れるんですよ。
「何やろ、この懐かしさは・・・」と思いながらしばらく
佇んでしまいました。
よくぞ、建て替えられずに残してこられたものです。
(維持されるのは大変なことやと思います。)
実はM様、先代の時からご贔屓にしてもろてるんです。
今回は奥様のおひなさまをお作りさせてもらいました。
お人柄のようわかる、笑顔の素敵なご夫婦です。
うちと同じで、ご家族だけでお菓子を手作りしたはるん
ですよ。
池波正太郎さんも大好物の、有名な好事福盧(こうずぶくろ)
をいただいて帰りました。
さっぱりとした懐かしい味の「おみかんのぜりー」です。
ご夫婦のお人柄を表す、優しい味がしました。
手作りのお品もんって、やっぱり作り手の心がそのまま
作品の中に現れますよね~
改めてそんな思いを再確認した一日でした。
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