工房便り

西陣からの便り
2019年12月13日

12月、師も走る師走です。

せわしないことどすなぁ~
いっぱいしなあかんことが女将を待ってる汗
有難いことですけど、、、

さて、「令和 御大礼雛」につきまして
早うからお問い合わせくれたはるお客様、、、
雅子さまの十二単の裂地がやっと織り上がってきました!!

文様が細部まで再現されてる精緻な織物です。

IMG_4554

向かって右、
唐衣(からぎぬ):変わり小葵地松喰鶴(まつくいづる)文様

向かって左、
表着(うわぎ):変わり三重菱地浜茄子(はまなす)文様

新雅子さま

IMG_4555

右側の唐衣は小葵を意匠化した変わり小葵地に
鶴が松を銜(くわ)えて非対称に並んだ松喰鶴の丸文、

左側の表着は三重菱と花菱を組み合わせた変わり三重菱地に
雅子さまのお印である浜茄子を意匠化したもの・・・
花びらの丸みやおしべめしべ、
葉脈まで見事に細かく再現されています!

以前のブログでもご紹介したように
何というても特別なのは、
今までの有職文様を新しく意匠化した
文様であったということ。

これは織屋さんの腕の見せどころでもあります。
お人形の裂地は文様が小さいので、
細部にわたって再現するのは至難の技。

五衣や単衣などの下ごしらえはとうに始めてますので、
唐衣と表着のご用意が出来れば優先的に着せ付けます。

首を長うして待ってくれたはった
お客様、、、今しばらくのご猶予を。。。

いよいよ来週には
「令和 御大礼雛」のお披露目です。

身守りとしてお傍に置いて
愛でていただきたく思います。

<<<<<<<<<<>>>>>>>>>>

雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

願いのままにかたちをつくる「お誂え専門の京ひな人形工房」です。私たちはおひとりおひとりのお客さまの想いをお聞きしてから、お雛さまをつくり始めます。
どんな願いを込めたものにしたいのか、どんな想いがそこにあるのか。京都西陣にある、昔ながらのひな人形工房に、お客さまの声をどうぞお聞かせください。