工房便り

西陣からの便り
2008年10月07日

この前、朝日新聞の夕刊に 京都人の「いけず」

についての 「ほんまに、そうやわぁ」という、おもしろい

文章が載っていました。

・・・・・「ぶぶづけ伝説もそうだけれど、

長居してる場合じゃない時に居座るとか、

非礼を暗にたしなめるのが、いけず。

いかにヤボか突きつけられる。」

「延々と発酵を繰り返してきたいけずの真髄は老練で

皮肉がたっぷり含まれて、プライドがちらつき、排他的、

批判精神に富み、豊潤なのだ。」

「ものすごーく人あたりがいいので、いけずされていることが

わからない人だっている。」

ほんまににそうやわぁ~~~

「ぶぶづけでもあがっておいきやす」伝説は 

京都人を言い表すことばとして よう取り上げられます

けど、

たとえば・・・

何か、いただきもんをしたとします。

「お皿は洗てくれはらんでも、空っぽのまま

返してくれはったら、よろしおすしな・・・」

それを真に受けて その通りにしたとします。

「まぁ・・・なんももの知らんお人やわぁ・・・。

いらんもん持っていったんやろか・・・」

とこうなるわけです。

そやから、京都の人は、「おため」を用意

したはります。いつでもお返しできるように・・・

それから、たとえば・・・

「ええ帯ですなぁ・・・」

とにこやかに声をかけられたとします。

ほめているようで、実は「着物はぱっとせえへんわ。

帯と着物がしっくりきてへんし・・・」

と思われてることもあるんです。

他府県の方にはそのニュアンスがわかりにくうて

裏表がありそうで 考え過ぎ違うの?と思わはるんですが

実際に京都に住んでると それは当たり前のことで

言葉の裏のニュアンスも推し量って考えるのんが

京都人なんです。

うぅ~ん、京都の人ってわかりにくうて 何かこわそう!

とちょっとビビッてる あ・な・た・・・

こわがらんでもいいんですよぉ

他府県の方にはやさしいですから・・・(笑)

ちなみに、わたしも京都人ですけど、

全然いけずではありませんので、ご安心下さい!!笑

<<<<<<<<<<>>>>>>>>>>

雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

願いのままにかたちをつくる「お誂え専門の京ひな人形工房」です。私たちはおひとりおひとりのお客さまの想いをお聞きしてから、お雛さまをつくり始めます。
どんな願いを込めたものにしたいのか、どんな想いがそこにあるのか。京都西陣にある、昔ながらのひな人形工房に、お客さまの声をどうぞお聞かせください。