工房便り
西陣からの便り
2019年12月13日
12月、師も走る師走です。
せわしないことどすなぁ~
いっぱいしなあかんことが女将を待ってる汗
有難いことですけど、、、
さて、「令和 御大礼雛」につきまして
早うからお問い合わせくれたはるお客様、、、
雅子さまの十二単の裂地がやっと織り上がってきました!!
文様が細部まで再現されてる精緻な織物です。
向かって右、
唐衣(からぎぬ):変わり小葵地松喰鶴(まつくいづる)文様
向かって左、
表着(うわぎ):変わり三重菱地浜茄子(はまなす)文様
右側の唐衣は小葵を意匠化した変わり小葵地に
鶴が松を銜(くわ)えて非対称に並んだ松喰鶴の丸文、
左側の表着は三重菱と花菱を組み合わせた変わり三重菱地に
雅子さまのお印である浜茄子を意匠化したもの・・・
花びらの丸みやおしべめしべ、
葉脈まで見事に細かく再現されています!
以前のブログでもご紹介したように、
何というても特別なのは、
今までの有職文様を新しく意匠化した
文様であったということ。
これは織屋さんの腕の見せどころでもあります。
お人形の裂地は文様が小さいので、
細部にわたって再現するのは至難の技。
五衣や単衣などの下ごしらえはとうに始めてますので、
唐衣と表着のご用意が出来れば優先的に着せ付けます。
首を長うして待ってくれたはった
お客様、、、今しばらくのご猶予を。。。
いよいよ来週には
「令和 御大礼雛」のお披露目です。
身守りとしてお傍に置いて
愛でていただきたく思います。
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