工房便り

西陣からの便り
2017年12月14日

今日の京都は日中、雪が降りました。

そやけど気温は低くても、2月の底冷えに比べたらまだまだ序の口。

京都の本格的な冬はこれからです。

師走の京都からお送りする、女将の直伝シリーズ其の五・・・

「雛人形のルーツ」について。

皆さま、こんにちは。

毎度おなじみ、女将の奥の深~い直伝シリーズです。

男女一対にしてまつられる、「雛人形のルーツ」といわれているのが、

「天児(あまがつ)」というお人形です。

あまがつ

天児は、30㎝ほどの竹二本を束ねて胴とし、

さらに別の竹を横に組み合わせて手とし、

絹の丸い頭を付け、目・鼻・口を付けた素朴なお人形です。

その起源は平安時代ともいわれています。

幼児に降りかかる災いや穢(けがれ)を負わせるために

この人形に衣装を着せ、枕元に置きました。

さらに自分の分身として生涯持ち続け、

毎日お供え物をして大切にしたということです。

まさに、「お雛さまのルーツ」と呼ぶに相応しい縁起。

さかのぼれば、立雛がお雛さまの始まりだったのですね。。。

う~ん、納得!!

本日の女将の直伝シリーズも、目から鱗のお話でしたね、、、(自画自賛!)

雛人形通の方をまだまだ増やしてみせましょう~~笑

次回もまだまだ続きますよ~、どうぞお楽しみに。

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雛人形 五月人形は 京都 西陣 たくみ人形

願いのままにかたちをつくる「お誂え専門の京ひな人形工房」です。私たちはおひとりおひとりのお客さまの想いをお聞きしてから、お雛さまをつくり始めます。
どんな願いを込めたものにしたいのか、どんな想いがそこにあるのか。京都西陣にある、昔ながらのひな人形工房に、お客さまの声をどうぞお聞かせください。